国際学術会議「持続可能性のための光合成と水素エネルギー研究2024」 本学大学院 大橋 悠歩さんが若手優秀賞を受賞 金井学園

プレスリリース

国際学術会議「持続可能性のための光合成と水素エネルギー研究2024」 本学大学院 大橋 悠歩さんが若手優秀賞を受賞

このたび、福井工業大学大学院 工学研究科 応用理工学専攻 環境生命化学コース2年 大橋 悠歩さん(指導教員:同大学 院兼 環境食品科応用化学教授 柏山 祐一郎)が、令和6年10月13-19日にイスタンブールで開催された国際学術会議「持続可能性のための光合成と水素エネルギー研究2024(Photosynthesis and Hydrogen Energy Research for Sustainability – 2024)」において、優秀な研究発表として表彰されました。 
課題名:Investigation of the nitrate assimilation pathway in the kleptoplastic organism Rapaza viridis(盗葉緑体生物ラパザ・ビリディスの硝酸同化経路の研究)
Photosynthesis and Hydrogen Energy Research for Sustainability 
https://phrs-conference.com/ 
■受賞内容の解説
大気中CO2の増加に起因する地球温暖化の影響が、様々な気象現象の激化など身近な問題として、いよいよ顕在化してきました。低炭素社会の実現は喫緊の課題です。
ところで植物などの光合成はCO2 を有機物に変換する究極のクリーンエネルギーの仕組みです。しかし、細胞から取り出した葉緑体を人間が直接利用することは未だ実現していません。一方、本学を中心に研究が進められているラパザは他の細胞の葉緑体を取り出して奪い利用する「盗葉緑体」現象を示す生物です。
今回の受賞は、盗葉緑体を維持・機能させるために不可欠な、無機窒素の利用メカニズム解明に対するものです。窒素はタンパク質を構成する必須成分であり、タンパク質からなるナノマシン群から構成される葉緑体の機能と不可分なのです。

■柏山研究室では光合成に関わる生命現象や、葉緑体の仕組みの進化を研究しています。
   過去のプレスリリース情報「どうすれば植物になれるのか?」
https://www.kanaigakuen.ac.jp/press/university/entry-6563.html