はじめに
福井工業大学の研究室(ラボ)を訪問してその研究活動を紹介(レポート)する「ラボ☆レポ」。 今回は教員の研究室ではなく、学生が自由にモノづくり活動を行うラボ「SSL」の紹介と、その「SSL」を使った機械工学科2年生5人のチャレンジをご紹介します。
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SSL - Student Space Laboratory - あなたの創造力をカタチにしよう
なにかを創りたい!そう思う瞬間からあなたの夢のプロジェクトがはじまります。 FUTでは、モノづくりの資金的援助を行う「SSLプロジェクト」を推進しています。
学年、学科にとらわれず、鳥人間などのチームが一体となって創作するものから、設備がととのった環境でもの作りに取り組むなど、それぞれが自由に創作活動を行うことができます。 機械工作、模型制作、人力飛行機で大空へと舞い、自作自動車でレースに挑戦! などファクトリーでは、鳥人間プロジェクトなど、様々な創作活動が行われています。
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大学のホームページにはこんな風に説明されているこの「SSL」には、様々な工作部品や加工のための備品が整っています。 「2018 ene1GP SUZUKA」という自動車競技にエントリーした機械工学科の学生たちはこの「SSL」で、この1ヶ月の間、忙しい授業の間や放課後を利用して日々自動車製作に励んでいました。
Ene-1 GPとは?
さて、今回福井工業大学として初エントリーした 『Ene-1 GP』とはそもそもどういうものかについてもここで説明しましょう。一言でいえば、充電式単三電池40本(2011年よりパナソニック株式会社から充電式単三電池を参加者に提供)を動力源とした次世代エネルギーカーイベントということになります。会場となるのは鈴鹿サーキット。F1、8耐など世界中の注目が集まるモータースポーツを開催していますが、それらは全てガソリン燃料を使用した競技となっています。
その一方で、Ene-1GPはガソリンを一切使用せず、電気のみを使用した全く新しいエネルギーマネジメント競技となります。 2011年8月、鈴鹿サーキット(三重県)より始まり、2016年鈴鹿大会ではKV-40で92チーム、KV-BIKEで27チームが参加し、益々の盛り上がりを見せています。
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最後のテスト走行
レースが開催される8月5日までに、長距離走行テストを行いたいという思いもあり、学生たちは限られた時間の中で調整を行ってきました。ようやく車体が完成した7月31日。普段は大学の硬式野球部が使用しているカールマイヤーグラウンドの敷地内を使っての試走をおこないました。
その時の様子をアドバイザーとして、学生たちを見守ってきた上嶋先生と永見先生にお聞きすると、こんな言葉が返ってきました。
― 「何しろ初エントリーでわからないことだらけの中、リーダーを中心によく頑張りました。野球場のナイター照明の下、試走もばっちりでしたよ。ただ見ての通り、車体の中がかなり熱くなることが予想されるため、熱中症だけが心配なんです。ドライバー二人には決して無理をしないよう伝えています。」 -
最後に
これまで試行錯誤して作り上げた「福井工業大学ene1」のブルーのボディを大事そうにトラックに荷台に積みこむ5人。これからカールマイヤーグラウンドでの試走に向かうところで、代表の守谷君をはじめとするメンバー5人の話を聞くことができました。
「いやあ、本当に車が好きなんだろうなあ。」 これまでの苦労話やボディの説明を聞きながらそう思いました。この5人のこの笑顔が、憧れの鈴鹿サーキットでも見られることを祈っています。
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【参照リンク】
> Student Space Laboratory (福井工業大学ウェブサイトより)
> 2018 ene1GP SUZUKA 公式サイト
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Edited by KEI NEWS STAND|金井学園広報