タクシーさばえめぐり旅 ー ジャンボタクシー1台を貸し切って、鯖江市内をぐるっと観光できるという鯖江商工会議所の企画。
このチケットをいただくことになったのは、昨年10月末におこなわれたさばえものづくり博覧会に取材に出かけたことがきっかけでした。
このイベントには福井工業大学が鯖江市・鯖江商工会議所との連携協定を締結して以来、地域連携推進センターを中心にした大学のブース出展をしています。
このブースでの様子などをKEI NEWS STANDインスタグラムで紹介(投稿した写真のリンクは こちら )すると同時に、このイベントで開催されていたインスタグラムフォトコンテスト用のハシュタグをつけておいたところ。。。
なんと「厳正なる審査の結果、鯖江の半日観光タクシーチケットを贈呈いたします。」とメッセージが忘れたころに届いたのでした。
さらには、この写真は来年のイベント告知にもお使いいただけるということで、有難いお申し出に重ねての感謝です。
折角いただいたチケット、できれば大学で活用していただけないかと思案した結果、普段は忙しくて大学近辺かバイト先しか知らず、いざとなれば都心へ遊びに行ってしまう学生、その中でも交通弱者である留学生に使ってもらって地域の魅力をほかの留学生にも発信してもらおうということになったというわけです。

まずは鯖江商工会議所にご挨拶

タクシー出発まで近くの誠照寺さんへ

今回のツアー 2月末までの限定だそうです

いざ タクシーに乗り込みます
留学生有志の選抜については、大学のインターナショナルセンターにお願いしました。このセンターでは、国際交流、日本人の海外留学等に関する業務、そして本学で学ぶ100名を超える留学生のサポートを行っていて学生たちにとっても大変心強い存在です。
当日集まってくれたのは、ベトナム、ミャンマー、モンゴル出身の7名。みんな日本語も堪能な明るくまじめな学生たちばかりでした。
現地に着くと早速、鯖江商工会議所にご挨拶に。タクシー出発時刻には少し時間があったので近くのご本山誠照寺さんにもご参詣させていただきました。
そしてタクシー到着。商工会議所の職員の方やタクシー会社の社長様までお見送りしてくださいました。
◇ ◇ ◇
最初の目的地は 鯖江市東部 河和田地区にあるうるしの里会館。
河和田の漆器の製品展示を見学後、職人さんの工房も見ることができました。今回参加した学生の中にはミャンマー出身の学生がいたのですが、
「ミャンマーの漆工芸品や竹細工の技術は素晴らしいねえ。とてもまねできん。」
と職人さんがはなしていた言葉が、心に残ります。

漆器会館にて 高価な漆器に驚き

熱心に作業工程の説明を聞く学生たち
続いて、訪れたのはさばえといえば、めがね。
ということでめがねミュージアムへ向かいました。
眼鏡づくりの歴史資料展示室では、まるで講義さながらの説明をいただきました。次々と質問してくる独特の語り口にすっかり引き込まれた留学生たち。かなりの難問にも頑張って答えていたことに感心しました。
解説していた職員の方からは歴史や文化などの難問に答える留学生に対して、
「君たち、よく勉強してるなあ。日本の学生よりも優秀かもしれん。」
とお褒めの言葉をいただいていました。このミュージアムには、これまでも産学連携の活動の関係で何度も訪れたことがありましたが、あらためてその歴史について詳しく知ることができました。

メガネミュージアムにて

メガネの歴史資料室

鯖江のメガネ産業の歴史の説明に耳を傾けます
このめがねミュージアムでの熱い講義(?)のあとは、鯖江屈指の観光スポット西山公園へ。
道の駅で腹ごしらえをして、大急ぎで園内の無料動物園に向かいました。この動物園一の人気者、レッサーパンダのいえでは、触れることができるのではないかと思うほど近くでレッサーパンダを観ることができて大満足。

レッサーパンダのいえ

無料の動物園は大変お得

道の駅とつながるユニークな橋にて
「もう少し時間が欲しかったね~。」
というのが正直な感想でしたが、みんな鯖江市の半日観光を満喫していたようです。
今回の見学ツアーのきっかけをくださった鯖江商工会議所様に改めて感謝を申し上げます。
今回全面的に協力をしてもらった大学インターナショナルセンターでは、2月にも希望者を連れて県内のゲレンデでスキースノボ体験学習を企画しているとのことでした。本学で学ぶ留学生の多くは雪と縁のない国の出身であり、これもまた貴重な体験となっています。
福井の地で学んだ留学生が、こうした体験を通じ、福井の魅力を卒業後も思い出し、広く伝えていただけることを願っています。
【関連リンク】
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文 写真|金井学園広報 KEI NEWS STAND