
カフェのオーナー 吉田先生
ようやく夏休みを迎えた中学生。
今年の休みはたった2週間ということで、いつもの補習授業はなし。そこで最初の1週間の午前中、1年1組の教室にカフェがオープンすることになりました。名付けて「勉cafe」。そのお店の自称オーナーである吉田伸作先生にお話を聞きました。
「カフェといっても、飲み物や食べ物の提供はなく、基本は勉強をするスペース。タブレットを使った学習ができるwifi環境を整えてあるので、希望者はだれでも自由に利用できます。勉強を教えあうためのおしゃべりはOKで、席も密にならないようにしながらもアットホームな雰囲気を大切にしています。」
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様子を伺いに行った時も、クラスの垣根なくグループになったり、一人だったり。それぞれ思い思いに座って自学習をしていました。わからないことがあれば、ネットを使って調べたり、隣の友達と教え合ったり、すぐそばの職員室の先生を捕まえて質問ができます。
「カフェと名付けているので、BGMだけはこだわっています。唄のない音楽を流してリラックスできる環境をつくるようにしています。」と吉田先生。この日は、北欧の音楽やジブリ映画のインストゥルメンタル曲なんかが流れていました。
部屋の隅のPCを置いた教卓から生徒たちの姿を眺めながら、
「強制したわけではないんです。だから正直生徒たちがほんとに来るんだろうか。。。そんな風にも考えました。でもこうやって~少しにぎやかすぎますけど~集まってきてくれた生徒たちを見ていると癒されるんですよ。」としみじみ語っている先生は、まさにこのカフェのオーナーのようでした。
吉田先生以外の先生方もこのカフェのサポートをされていて、生徒たちも気軽に質問しているそうです。午後からは、帰宅する生徒、クラブ活動、上の階にある「進学指導センター」(こちらは高校生も利用するおしゃべり禁止のスペース)に移動してさらに頑張る生徒と様々なのだとか。
コロナ禍でかなり短くなってしまった中学生たちの夏に、ちょっと粋な計らいの空間でした。



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