取材日当日
福井工業大学では、新型コロナウィルス感染症防止対策のために令和2年度前期の授業のほとんどが、遠隔で行われてきましたが、どうしても対面が必要となる一部の実習については、三密を避けながら実施されました。前期の体育実技(水泳)もそのひとつで、夏季集中講義の形がとられています。スポーツ健康科学部の野口雄慶教授は、午前中福井県営プールに出かけてこの授業を行ったあと、大学に戻って今回の取材にご対応くださいました。
広報担当 ― 野口先生 水泳の授業お疲れ様でした。こうした状況の中での実習は大変ですね。 ―
野口先生 ― 1年生は遠隔授業のために入学した後もほとんどが会ったことのない者同士でしょ。だけど、ウェブシステムを使った双方向授業では、顔も名前も馴染みがあるという関係。この水泳の授業で実際に対面して、「はじめまして~!」と挨拶し合っている学生もいて、その姿はなんか不思議なんですよ。分散して感染リスクに対し苦労しながらの実技ですが、やっぱりこうして実際に会うことの大切さを感じますね。
それと、大学構内に戻ってきたら必ず検温が必要なのですが、実習を終えた後は基準よりも体温が高くなってしまうので、1時間ほどクールダウンする時間が必要なんです。いろいろと面倒なこともあります。 ―
今回のトピック(わたしたちのブランディング・アクション#003)は、真っ黒に日焼けした野口先生には、そのクールダウンの時間を拝借して、ご自分の最近の活動を含めたスポーツ健康科学部のアクションについてのお話を伺いました。
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ラジオ出演について
広報担当 ― 先生、昨日はFBCラジオの生収録お疲れ様でした。
野口先生 ― はい、無事収録が終わりました。7月から毎月第1週目の木曜6時から、大和田にあるFBC本社にあるガラス張りのスタジオに出かけて、ユーグレディオという情報番組で「健康」を主なテーマにした、ユーガッタ(夕方)チャンスというコーナーに出演してお話しさせていただきました。
7月・8月は、熱中症対策のための水分補給や体温管理、9月はウォーキングと、リスナーのみなさんの身近な内容を中心に、でも、私たち専門の人間でないと意外と知らない注意点をお伝えすることを意識しながら、楽しく収録させてもらいました。
ラジオの一般リスナーの方やそのご家族の中には、福井工業大学に「スポーツ」の専門学科があることを知らないかたもまだまだ多いと思うので、良い機会をいただきましたね。
次回(10月第1週目の木曜日)は、前川剛輝(Maegawa Takateru)先生に出演いただき、『山歩きと健康』についてお話してもらうことになりました。スポーツの秋、福井には三密を防ぎながら楽しめる山歩きに適したスポットがたくさんある事を踏まえ、お話ししていただく予定です。
この番組は、同じスポーツ健康科学部の杉浦宏季(Sugiura Hiroki)先生に対して、コロナ禍で外出が減っているリスナーやそのご家族が、家の中で簡単にできる健康法について話をお聴きしたいというオファーがあったことが、始まりなんですよね。 ―
広報担当 ― そうでしたね。杉浦先生には5月と6月に出演いただいて、それからラジオ局側からレギュラー出演の打診があって。。。スポーツ健康科学部でご相談いただいた結果、学部に所属している先生方が継続して出演していただけることとなりました。いい形でつないでいただいて、学園の広報としても大変感謝しております。 ―
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「スポーツ」と「健康」で地域と関わる
野口先生 ― こうしたラジオ出演もそうなのですが、私たちのスポーツ健康科学部の活動は、やはり「地域」やこの「福井」をフィールドとして学生と一緒にその中に飛び込んでいくことがとても大切なんです。これまでも、これからも、スポーツや健康を通じた地域への貢献活動や研究活動を続けていきますし、そのことは学生のまなびにも大きな効果があると考えています。
広報担当 ― この春から、スポーツ健康科学部では、福井工業大学の公式YouTube Channel(LINKあり)を利用して、【知って得する健康獲得法】という1回3分程度の動画をシリーズで配信されていますよね。これも一般市民の皆さんにぜひご覧になっていただき、健康な生活に役立てていただける素敵なアクションだと思います。
残念ながら、後期の授業も基本的には遠隔での実施となりますが、今後の「地域」との活動予定などがあればお聞かせください。 ―
野口先生 ― 直近の活動としては、自分が大学カヌー部の顧問をしていることもあり、この秋に福井市のNPO団体と一緒に足羽川河川敷の有効活用を目的とした「親子カヌー教室」を開催する予定です。もちろん学生にも企画や運営すべてに関わってもらうつもりです。スポーツ健康科学部に所属している先生方も、コロナ禍の中で制限はいろいろありますが、こうした外部と連携した活動にも取り組んでいますので、ぜひ今後に注目してほしいと思います。 ―
広報担当 ― スポーツを通じた地域との活動をこれからも楽しみにしております。今日はクールダウンの時間に急いで大学にお戻りいただきありがとうございました。 ―