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日 時:令和 4年 5月12日(木) 13時 ~15時
場 所:福井工業大学2号館8階 802教室(福井市学園3-6-1)
訪問者:アネック・ラオタマタット高等教育・科学・研究・イノベーション大臣 以下28名
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この度、タイ王国のアネック・ラオタマタット高等教育・科学・研究・イノベーション大臣以下28名が、連携協定締結のため、福井工業大学を訪問されました。
今回の訪問は、本学デザイン学科が昨年よりタイ王国の大学等と共同研究を進めてきた「2021 Koyori Project ※1」の成果を高く評価された同大臣が、「2022 Koyori Project」に対してデザイン学科の参画継続を期待して実現したものです。
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大学で行われたセレモニーの冒頭、双方の代表より挨拶がありました。
ー 歓迎挨拶 掛下知行 学長
タイ王国よりアネック高等教育科学研究イノベーション大臣をはじめ、ラジャマンガラ工科大学ランナー校、ランナー文化工芸協会の皆様に対し心より歓迎を申し上げます。本学では2013年に東アジアにおける留学生の受け入れや国際交流の拠点として、バンコクにASEAN 事務所を開設し、タイ王国との交流を積極的に進めてまいりました。このような中で、今回ご縁が生まれて、MOU調印に至ったことを大変うれしく思っています。これを契機に、相互の関係が末永く続き、交流の輪がさらに発展することを期待します。
ー 訪問挨拶 アネック・ラオタマタット 大臣
今回、こうして福井工業大学で三者間のMOU調印式に出席できることを大変うれしく思います。コロナ禍となって以来初めて、私たちの省の幹部による海外視察としてこの福井を訪れることが出来たことは、タイと日本の協力の一つの証だと思います。皆様の温かい歓迎に心より感謝いたします。
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ー 「KOYORI PROJECT 2021」の紹介と本学デザイン学科学生による成果発表
今回の訪問のきっかけとなった 「KOYORI PROJECT 2021」 について、デザイン学科3年生の太田怜苑さんが代表してプレゼンテーションを行いました。
「このプロジェクトは、日本人とタイ人のデザイナー、クラフトマン(工芸職人)に日本人とタイ人のコンサルタントと通訳の3人が加わって6名で進めていきます。クラフトマンがそれぞれの得意な技術や制作環境のポテンシャルを活かしながら、新しい製品を制作・発明・発表するプロジェクトとなります。
私のチームには、コンサルタントには本学の玉野哲也先生、日本人デザイナーとして私が加わりました。昨年度制作された作品の中から私たちのグループの作品がベスト10に選ばれました。クラフトマンの方はガラス職人でした。彼の生活の身近にあったカブトムシをモチーフにすると決めて、様々なSWOT分析、商品画像収集といった手法や、私の書いたスケッチなど通してデザインを決定していきました。製品はアクセサリーをはじめとする装飾品から、箸置きやティーバッグのホルダーなどの日用品へも展開しました。
こうして生まれた製品を2021 Hong Kong International Invention Art Design Competitionにも出展したところ、最高賞であるゴールドメダルを受賞することが出来ました。」
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ー 表彰式
プレゼンの中で紹介のあったゴールドメダルを、今回特別にアネック大臣から直接太田さんと玉野先生に授与していただきました。
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ー 連携協定調印式
福井工業大学(代表 掛下知行学長)、ラジャマンガラ工科大学ランナー校(代表 スラポン・ジャイウォンサー元校長)、ランナー文化工芸協会(代表 ラクサミー・シーソムペート会長)による連携協定(MOU)の調印が行われました。この連携協定によって、両大学の教員・学生間の交流や共同研究、語学・文化交流、単位互換プログラムなど、さらに広範な連携活動が期待されます。
調印後は、双方から記念品などの交換や、全体での記念写真の撮影などが行われ、和やかにセレモニーを終了しました。
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【補 注】
※1 Koyori Project とは
タイ王国北部ランナー地区のランナー文化・工芸協会が、ラジャマンガラ工科大学ランナー校と共同で、一村一品運動(One Tambon One Project: OTOP)製品の市場価値を高める研修プログラム「koyoriプロジェクト」を立ち上げ、日本人を含む外国人コンサルタントがタイ北部8県出身のデザイナーたちと協働する仕組みを構築しました。同プロジェクトは、2019年から現在に至るまで、創造的なデザインと革新的な技術により、北タイの伝統と現代性が融合した多くの手工芸品を生み出し、タイの地方に住む農民の雇用創出、所得向上に貢献してきました。
福井工業大学も本プロジェクトの趣旨に賛同し、コンサルティング担当する教員やデザイン学科の学生たちが、コロナ禍の中でもリモートで交流を継続し多くの成果を上げ、次年度以降の継続的な活動への期待が益々高まっています。
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福井工業大学は、大学の持つ様々な「知」と「技」を地域に還元し、夢と可能性の拡大に貢献しています。
「知」をつなぐ。「未来」を創る。 福井工業大学
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【メディア取材】
テレビ:NHK福井放送局|FBC 福井放送|福井テレビ
新 聞:福井新聞|日刊県民福井・中日新聞