北陸経済連合会と会員である北陸3県の国公私立9大学による懇談会「第9回北陸産学連携懇談会」「福井工業大学見学会」を8月30日(火)に福井工業大学福井キャンパスにて開催しました。
この懇談会は大学と経済界(北陸経済連合会)が連携して地域の発展に貢献することを目的に、産学官のそれぞれの在り方や人材育成についての意見を交換する機会として毎年、北陸3県の大学を会場として持ち回りで行われているものです。
午前中の懇談では、会の初めに北陸経済連合会 金井豊会長よりご挨拶がありました。北陸経済連合会として2030年代の北陸地方のあるべき姿「スマートリージョン北陸」の実現にむけて計画を進めており、その中で産学連携は重要なテーマの一つであると述べられました。さらに人材育成が重要である一方で、北陸地方での進学や就職を契機とした若年層の人材流出やIT人材とはじめとする高度な技術者をいかに確保するかという喫緊の課題についても意見交換をしたいと述べられました。
参加した各大学が実施している海外インターンシップや学生アイディアコンテストなどの特徴的な取り組みの紹介、「産学連携した学生の育成」「大学のリカレント教育」への期待について意見交換が進められました。北陸経済連合会側からも大学側からも実際に直面している課題について活発な意見が出されていました。
午後からは福井工業大学の大講義室に場所を移して、川島地域連携研究推進センター長による進行で、研究紹介や施設見学を行いました。
掛下学長による大学の概要説明、AI&IoTセンター長、まちづくりデザインセンター長、ウェルネス&スポーツサイエンスセンター長による本学の特徴的な研究活動の紹介や、ふくいPHOENIXハイパープロジェクトによるあわらキャンパスの人工衛星運用拠点の整備等についての活動内容を報告。あわらキャンパスともリモートで繋ぎアンテナの整備状況などもご覧いただきました。
実際に福井キャンパス内の工学部、環境情報学部の実験設備等を見学していただきました。
福井工業大学の取り組む様々な地域課題に沿って実装された研究推進の事例や、学生と研究室の距離の近さなどを高く評価いただき、今後の産学連携への期待が高まる1日となりました。
(本記事は本学地域連携研究推進センターより提供いただいております)