9月2日(金)に「障害学生支援と就労移行に関する情報交換会@福井2022」を開催しました。
この情報交換会は東京大学PHED(Platform of Higher Education and Disability/障害と高等教育に関するプラットフォーム)のご協力をいただき2019年から毎年本学で開催しています。4回目となる今回は京都大学HEAP(Higher Education Accessibility Platform/高等教育アクセシビリティプラットフォーム)にもご協力いただき、3年ぶりに対面開催となりました。 福井県内の大学、高等学校、特別支援学校などの教育機関の他、企業、福井公共職業安定所、福井県健康福祉部など障害者就労支援に関係する方39名が参加しました。
情報交換会では、近藤武夫教授(東京大学・先端科学技術研究センター)から、企業の障害者雇用に対する考え方が近年変容してきており「障害を持つ人自身の強みを企業の強みとして生かす」ようになりつつあるとの話題提供がありました。このような障害者の強みを生かした雇用が拡大していくことの重要性とそれに対する支援を展開することが報告されました。
続いて事例報告が行われました。事例報告は以下の3テーマが行われました。
■東京大学PHED・SIG-EP(災害等の緊急時対応に関する部会)…福井工業大学 竹田周平教授
■福井県「発達障がい児者への福井型就労支援プロジェクト」…福井県立大学 清水聡教授
■未来協働プラットフォームふくい推進事業「地域社会での活躍に向けた障害のある方への就労機会の創出」
…福井工業大学 荒木史代教授・参加学生
事例報告ののち、グループセッションで各機関での取り組みや課題ついての情報共有や意見交換をおこないました。各グループで出された意見や情報については、セッションの後に全体でふりかえり、今後も、障害のある方が自信をもって就労できる地域社会 をめざし、大学と企業、支援機関が協働して取り組むことを共有し、情報交換会を閉じました。
また、情報交換会に併せて東京大学PHEDの有するAT(Assistive Technology/支援機器)の一部が展示・実演されており、参加者は普段あまり目にしない支援機器を体験しました。
今回の情報交換会が北陸・福井エリアの障害のある方の就労移行の新たな「とりくみ」につながることとなることを期待しています。