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【大学】「大学宇宙工学コンソーシアム・ワークショップ2024」を開催しました
12月23日 福井新聞
12月21日(土)・22日(日)の2日間、本学において「大学宇宙工学コンソーシアム(UNISEC)・ワークショップ2024」を開催しました。
UNISECは、人工衛星やロケットを中心に宇宙開発に取り組む全国の大学・高専39校が加盟しているNPO法人であり、国内の大学生・高専生の実践的な教育活動の実現支援を目的とした我が国の宇宙開発の一翼を担う団体で、本学も今年度に団体加盟をしました。
毎年12月頃に加盟団体間の技術交流の促進を目的としてワークショップが開催されており、今回、本学あわらキャンパスに地球周回軌道から月周辺軌道までの人工衛星を運用可能な衛星地上局を擁するあわら宇宙センター(ASC:Awara Space Center)が設置されたことをきっかけとして、本学で開催されることになりました。全国から110名、本学学生18名の参加があり、今後につながるとても有意義なワークショップになりました。
初日の21日はあわら宇宙センターで、本学 掛下知行 学長の挨拶、UNISEC 坂本啓 理事長(東京科学大学教授)によるオープニングトークに始まり、口径13.5mの大型パラボラアンテナなど衛星地上局の見学やJAXA 国際宇宙探査センター 山中浩二センター長、東京大学大学院工学系研究科航空宇宙工学専攻 船瀬龍 准教授、総務省総合通信基盤局電波部 高橋和也様による特別講演が行われました。本学からは、村田泰宏 ASC副センター長が、「令和6年度 宇宙戦略基金事業 技術開発テーマ ~月-地球間通信システム開発・実証(FS)~」に採択された本学の提案課題「福井工業大学13.5m 地上局を利用した⽉-地球間通信システム設計の提案」について講演を行いました。また、初日終了後には福井アカデミアホテルで懇親会が開かれました。
2日目の22日は福井キャンパス2号館において学生活動の発表が行われました。人工衛星、缶サット(小型模擬人工衛星)、ロケットをテーマとした各分科会や各種活動の講演発表の他、学生による38件のポスター発表、10件の企業ブース展示があり、非常に活発な交流が行われました。ポスター発表では投票によるポスター評価が行われ、福井工業大学ASC学生グループによる「あわら宇宙センター衛星地上局の紹介」がポスター賞第一位を頂きました。
参加者からは、あわら宇宙センター衛星地上局の見学が大変よかった、多くのポスター発表と企業展示があり活発に交流できてよかった、等の声が寄せられました。今後、あわら宇宙センターをベースとしたUNISEC加盟団体としての活動も加え、宇宙産業に貢献する人材育成を通して日本の宇宙産業発展に貢献していきます。