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【大学】ドローンを用いてCO2の濃度を測定
11月8日 福井新聞
11月8日 日刊県民福井
地球温暖化時代の土地利用を環境面から分析するために、本学建築土木工学科の下川教授と研究室の学生たちが、自作の観測機器を搭載したドローンを用いて、大気中のCO2濃度の測定調査を行いました。
調査は越前市の人口密度の高い武生中央公園と人口密度の低い越前たけふ駅周辺農地の2ヶ所で行われました。地上0メートルから上空300メートルまでを10分間かけて垂直飛行し、1メートル間隔でCO2濃度を測定しました。調査の結果、冬期のCO2濃度分布状況の把握に成功しました。
この調査は、土地利用の判断基準として利用できるレベルまで精度を高めることを当面の目標としており、同じ場所でCO2濃度が変化するとされる時期に測定しつづけることになります。
この研究に取り組んでいる下川研究室4年生の増田大河君と若槻翔馬君は、「この調査を続けることで、実際のCO2排出量と吸収量が分かるようになります。これによって今まで判断基準になかった環境的観点からのまちづくり目標を設定できるようになるので、地球温暖化対策に大きく貢献できる」とお話してくれました。
なお、この調査は、環境に配慮した都市づくりを先進的に取組んでいる越前市の協力のもと実施されました。今後も越前市と協力し、CO2濃度データの収集を行っていくことを予定しています。